「末広がりのいい会社をつくる ~人も社会も幸せになる年輪経営~」塚越 寛(著)

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【7/24.伊奈食品工業:かんてんぱぱ訪問記】その3

早いもので1ケ月が過ぎました。
社是「いい会社をつくりましょう」の添え書きには
「たくましく そして やさしく」とあります。
社員さんと接していると「やさしさ」しか感じないので、書籍から「たくましく」を読み解いてみました。
一番強烈だったのが、以下の記述。

21歳で経営者の立場になり、売上の増大や企業規模の拡張を強く求める経済界で私は反骨精神を持ち、「人の幸せを第一に考え、緩やかに成長し、社員が夢を持てる会社」でも価値を認めてもらえることを証明してみせようと意を決した。

高度成長時代が始まり、上げ潮の頃にこのような決意を持つとは、全く逆の方向に向かう訳でとんでもない方だと改めて感じ入りました。

以下、気になった箇所です。
●「たくましく」とは、手を抜かず、仕事に一生懸命取り組むこと。
また自分を律し、その厳しさに耐えることです。永続していく強い会社という意味も含みます。

●「年輪経営」で大切なのは、他社より大きく成長することでなく、「たえず成長し続ける」こと。
急成長している時、経営者はラク。
一方、経営環境の良し悪しに関わらず確実に成長するためには、大変な技術と努力が必要。
自転車の遅乗り競争のようなもの。
ゆっくり漕ぐためには、意識を集中し、筋力を使い、絶えずバランスをとらなければならない。

●「年輪経営」とは景気の波に左右されない経営。
自社の業績が悪化した途端「景気が悪いから仕方ない」と思ってしまううちは、会社のどこかに不備があるから。
景気の影響が少ない事業を新たに起こすなどの工夫が必要。
景気に左右されないことは不況時に強いことに併せて、好調時には相対的に成長が遅くなります。
業績が激しく上下することなく、最適な速度で確実に成長してゆく会社こそ、夢や希望が生まれる。
希望に満ちていれば、社員は日々幸せに生きることができます。

●「ナンバーワン」を目指す会社は多いが、急成長思考に陥りやすくなる。
また、一つの業種に1社しか存在しないことになり、他の会社を蹴落とすことになる。
ともすると、不幸な人を生む可能性がある。
ナンバーワンよりも「一流」を目指す。
一流の会社が増えて、共存共栄してゆく会社になれば、みんなが幸せになれる。
「一流」は限りなく磨きをかけていくこと、取り組みに終わりがない。

● 当社には売上目標、利益目標を掲げたことはない。
会社全体の方向性だけを示した上で、前年の業績を下回らないこと。
営業所や工場、営業担当者が個々に、自ら目標を掲げることはある。
(例えば、工場での不良率の低減目標など)
社員が自ら設けた目標の責任を会社が問うこともない。
目標が仕事の励みとなり、次の課題を見つけるきっかけになれば良い。

●「四方よし」:四つ目は「将来もよし」
「遠きをはかる」こと、時間軸を加えることで会社が置かれた環境を俯瞰して見つめる。
「20年後からみて、自分の考えは正しかったと言えるだろうか」と確認する。
この考え方が習慣化すると先見性が磨かれて、今やることがわかりやすくなる。

●経営の神様、松下幸之助が信念を30回繰り返すならば、凡人は50回以上繰り返す。


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このページは、wincleが2019年8月29日 23:59に書いたブログ記事です。

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