堀場製作所:堀場雅夫

| コメント(0)
「極端に諦めの早い人間」と自負する堀場雅夫会長。
2代目社長の大浦政弘氏は「極端にしつこい人間」だった。

昭和39年、心肺機能を測定する機械を作っていたことに工業技術院の研究員が着目した。
自動車の排ガス問題が遠からず深刻化すると考えていたからだ。

ところが、堀場社長は清潔で環境のよい場所で使ってもらいたいと心血を注いで開発した「可愛い製品」を、チリや油など不純物が混じった排ガス測定につかうなどトンデモナイと断った。

しばらくたったある日、工場の中に排ガス測定用の実験機があることを発見
「わしの許可なしに始めやがって、すぐに始末書を書け!」
と怒りにまかせて、当時開発責任者にあった大浦を怒鳴りつけた。

「社長、まあそう怒らんといて下さい。トヨタ、日産、マツダあたり3台は売れますよ。」
「よし、わかった。3台やな。3台売れんかったら始末書やで!」

結果的にはドル箱となり、自動車廃棄ガス測定器は堀場製作所の売上の半分を占める主力製品になった。

社長がやりたくないという仕事に手を出すことは、社員にしてみれば大変なリスク。
うまくいって当たり前、失敗すればペナルティ
「叱られたからやめておこか」レベルではこの成功はなかった。

あきらめの早さも長所なら、しつこさも長所
両者は正邪の関係でなく、両立しうるもの。
それぞれの性格に応じて、それをプラスに転じることが仕事をする上での大切な要素。

これは堀場雅夫の見解

コメントする

このブログ記事について

このページは、wincleが2019年6月28日 23:28に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ニッチトップ企業」です。

次のブログ記事は「堺屋太一氏の原点」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.23-ja