「鉄客商売」唐池恒二(著)

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ところどころに唐池さんのユーモアあふれる呟きが記されており、愉快な人柄を感じ取ることができた。
一方でリーダーとしてゆずらない気迫と、部下への気遣いや任せた人を信じきる度量の深さも感じる。

国鉄時代で膨れ上がった鉄道マンをJRとして多角化してゆくことで雇用を守った。
親方日の丸が商売人集団に変わってゆく。

・韓国・釜山を結ぶ「高速船:ビートル」の誕生とトラブルへの真心対応
・素人集団が飲食店事業を成功させるまでの過程
・九州新幹線をはじめ、蒸気機関車「あそBOY」、「ななつ星」「ゆふいんの森」「指宿のたまて箱」といった「デザイン&ストーリー列車」の考え方と地域の活性化につながった情熱

飲食店で大切なことは「店の入り口に神経を集中させる」こと。

唐池さんは、別の著書でも書いているが「気」をとても大切にする人。
組織の中で「気」を高める方法として3つ挙げてます。
1.社員同士の挨拶を励行
2.3S
3.行動訓練で「キビキビ」、「てきぱき」した行動を当たり前にする。

「気」のエネルギーは、感動というエネルギーに変化する。


「ななつ星」のブランドを高める為の戦略も面白かった。
7つ星に求めるサービスは家族の一員、友人、仲間、パートナーとなり「寄り添うようなサービス」
アナログ中心として手間がかかるサービスを提供、デジタル技術は表に出さない。
ブランドアップの為の(開業前の)情報コントロール
1.発信頻度を高める。
  信頼できる記者にだけ、こっそり伝えて噂を作った。
2.ブランドが高まる発信方法
 演出は華やかさを重視してバイオリン、ピアノは欠かさない。
 客層がしっかりしている婦人雑誌二誌に半年に一回、広告を打つ。
 非日常の世界を目指しているので、駅にチラシを置かない。
3、映像を安売りしない。(見せない戦略)
 製造途中の映像は絶対に公開しない。車両製造工場で働く工員からスマートフォンを取上げた。

戦略を立てしっかり作戦を練り、一歩づつ焦ることなく(周りをその気にさせながら)前進させる方。
このようなリーダーの下で働ける人は幸せですね。

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このページは、wincleが2018年2月 9日 21:22に書いたブログ記事です。

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